コンビニを舞台にしたお笑い芸人さんたちのドラマ「24時間あたためますか? 〜疾風怒濤コンビニ伝」を拝見。「ただドタバタして終わっちゃうかも?」と思 いましたが、意外にちゃんと『ドラマ』してて、軽いながらもそれなりに楽しめ ました(3/15 日本テレビ系で放送)。
コンビーノ24というコンビニチェーンの店長会議が開かれる中、4つのお話と 深夜のラジオ番組が交錯して進むオムニバス風ドラマ。ラジオのDJに山口智充、 1話:タカンドトシ、2話:河本準一(次長課長)、3話:山里亮太(南海キャ ンディーズ)、4話:オリエンタルラジオがそれぞれ主役に扮し、さらに鶴田真 由、戸田菜穂、hitomi、津田寛治、田山涼成、渡辺いっけいといった方々が花を 添えたり脇を固めるという、なかなか豪華なキャスティング。
4話は恋バナ風、怪談風・・とそれぞれ違うテイストでしたが、最初の「新世界 のコンビニ」がまず単純に面白くてねー。東京本社のエリート(トシ)が問題山 積の大阪・新世界店へ送り込まれ、そこで奮闘するというストーリー。そこに出 てくる常連客のオバチャン(奈美悦子)が値切ったり、家じゃ冷えが悪いからと 勝手にコンビニの冷蔵庫に丸ごとのシャケを入れてったり。奈美さんがハマリ過 ぎてて、ほとんど反則ワザ(笑)。んなバカなと思いながらも「大阪なら有り得る かも」という気もして、とにかくこの一話目でクッと掴まれちゃったみたいです。
他にも店内で寝転んで雑誌を読むチンピラ(タカ)に、トシが「自宅かっ?!」 と突っ込んだりと、お笑いネタも随所に散りばめられてはいましたが、それだけ でお茶を濁さず、基本的には4話ともみんなマジメに演技に取り組んでる姿が新 鮮でしたし、好感が持てました。
普段ドラマの主役になるのは、だいたいビジュアル的にきれいな方々。確かに恋 愛モノなどはその方が盛り上がれちゃったりしますが、現実的にはそんなイケメ ンや美人しかいない職場や学校なんてそうはありません。その点、お笑い芸人さ んたちは、とりえあずリアリティーたっぷり!ですもん(笑)。
イメージ的にはキャラやアクが強そうだけど、よほど外見にインパクトのある人 は別として、舞台を離れればその辺の街を歩いていてもスっと馴染む人がほとん ど。特にコンビニは日常風景の最たるものだから、制服なんかもみんな違和感な く妙に似合っちゃう(例えばキムタクがコンビニの制服着てたら・・やっぱり浮 きます)。演技力ではまだ空回りしている部分があっても、それを補ってあまり ある『ふつうっぽさ』は見た目うるわしい俳優・女優さんにはない強み。それに 日常に埋もれてる人間の面白さをすくい取ることに長けてるから、案外役者さん に向いてるのかもしれませんね。
つけているだけで大して聴いていない人もいるラジオと、普段は特に有り難みも なく習慣的に行くコンビニ。どちらもいつも当たり前のようにある存在だけど、 無かったら困るし淋しい・・という視点も、ちょっと良かったです。 1年に1回くらいのペースなら、また見てみたいなーと思えるドラマでした。